採集記
(2004年3月7日)
同行者:鍬匠 甲冑屋さん
ターゲット:東京産ヒメオオクワガタ
結果 :ヒメオオクワガタの可能性のある幼虫、ルリクワガタ(原名亜種)1♂+2♀♀、他
なんと、4週連続の遠距離採集に行きました。今回は、鍬匠 甲冑屋さんとヒメオオ狙いの「狩り」です。
自宅発は4:00。甲冑屋さん宅で車を入れ替えた後、今日の目的地に向かいました。
関東平野は冬型の気圧配置で、かなりの冷え込みです。
目的地よりはるか手前の場所に車を停め、後はひたすら山道を歩きました。
到着時は晴れていましたが、標高を上げるにつれて、雲が多くなり、時折雪が舞う天候でした。

7km程度歩いた後、一旦深い谷へ下り、再び急な登りへ。
ほどなく、やや乾いた無数のルリ産卵痕のある太いブナ立ち枯れを発見したため、削らせていただきました(ヒメオオ狙いの「狩り」のはずでしたが…)。

経験的にルリクワガタ(原名亜種)が入っている感じの材です。しばらくすると、幼虫が顔を出しました。

さらに周囲を削るとまずは銅色♀成虫が!!
予想通り、ルリクワガタ(原名亜種)でした。

さらに削ると、複数の幼虫の他、♂成虫とさらに追加で♀を採集することが出来ました。
久々に野外で見るルリクワガタ♂成虫は、青緑色に輝いていて、魅力的です。

その後、ヒメオオが入っていそうな材が中々見つからないまま、標高1200m地点まで急な山道を登り、尾根にたどり着いて昼食を済ませた後、南側斜面を見ると、良い感じのブナの立ち枯れが…。
この材には、ルリの産卵痕とコクワより一回り大き目の○に・のクワガタ産卵痕が付いていました。

甲冑屋さんより「南側の根部周辺が良い」というアドバイスを聞いて、削らせていただくと、やや硬い部分に食痕が走っており、やがて幼虫が出てきました。

甲冑屋さんに見ていただくと、ヒメオオ幼虫の可能性があるとのこと(この幼虫は甲冑屋さんに飼育していただくことにしました)。
結局、同じ材から甲冑屋さんがもう1頭の不明幼虫を割り出しました。
もし、ヒメオオとして羽化すれば、念願の一つの東京産ヒメオオゲットです。
その後、ルリ幼虫を追加し、アカアシ幼虫を1頭採集したところで、タイムアップ。
来た道を7km以上歩いて引き返さなければなりません。

春間近とは言え、高山はまだまだ冬景色一色でしたが、爽快な「天空」を体験することが出来ました。
(採集幼虫の羽化結果)
2004年7月
・原名ルリ5♂+1♀として羽化(羽化率:100%)
残念ながら東京産ルリ幼虫は♂ばかり。唯一の♀は標準的な銅色でした。
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