とりあえず、車を運転しながらヒメオオの採集実績のある柳を見て行きますが、黒い塊はなし…。
かつてマイギネスの54mm♂を採り、毎年確実にヒメオオを採っている「御神木柳群」にもヒメの姿はなし…。
やはり今日は厳しいかなぁと思った頃、路上に黒い塊。
ヒメオオの♀です!
路上歩行個体は♀が圧倒的に多いように思いますが、目的は何なのでしょう?
ちなみに轢死体2頭を見ましたが、いずれも♀でした。
やがて県境を越えて新潟県へ。
自分にとってヒメオオで最も思い入れのある自称「壮絶ポイント」に向かいました。
ついついアクセルを強く踏んでしまいます(笑)。
ここは、2000年に発見した場所。十数本の柳がある小さな開けた場所なのですが、2000年にはあっちにもこっちにもあるヒメオオの姿を見て、大感動。その後も毎年ヒメオオを採ることが出来ています。
果たして6回目の夏となる今年もヒメオオの姿はあるのでしょうか?
人が入らないためか年々下草の茂りが激しくなり、かなりの藪漕ぎが必要です。
入口のアカアシのなる柳にはアカアシの姿はなし…。
今年は発生が遅れているようです。

藪を漕いで柳を見るものの、ヒメオオの姿はなし…。
以前は無数に付いていた齧り跡も大分減っているようです。
いよいよこのポイントのヒメオオの発生も終わりかと思った頃、かなり高い位置に付く黒い塊を発見!
慎重に網を当てると、
ヒメオオのペアが入りました!
♂は50mmの立派な個体、
でも♀は25mmしかありません。まさかコクワ?
でも良く見ると、前胸後部のえぐれ、頭部の形状、間違いなくヒメオオです!

50mm♂と25mm♀の組み合わせ、違和感がありました。
結局「壮絶ポイント」では1ペアしか採れませんでしたが、今年も出会えて満足。
コブヤハズカミキリを拾いながら福島県方面に戻りました。
帰りにもう一度、「御神木柳群」を見てみると…。
かなり遠い位置に黒い塊!
上手く撮影出来ませんでしたが、ネットで受けると…。
小型のヒメオオ♂でした!

ヒメオオの発生ポイントは毎年移動するとの話も聞きますが、ここ数年通っている南会津では、確かに外せないポイントがあるように感じています。
結局、ヒメオオは福島県で1ペア、新潟県で1ペアという結果でした。
その後、何箇所かに分散する「アカアシのなる柳」を見たものの、合計3ペアをゲットしたのみ…。
今年はアカアシの発生が遅れているようです。
帰りは、最近興味の増し始めたカミキリ採集をしました。
何度も通ったポイントでも、視点を変えると新しい発見が多数あることを実感。
それにしても、ブナの森は何度行っても良いものです。

(本日の成果)
福島県産ヒメオオクワガタ:1♂+1♀
新潟県産ヒメオオクワガタ:1♂+1♀
福島県産アカアシクワガタ:3♂♂+3♀♀
福島県産コクワガタ:1♀(路上歩行)