落ち枝から出たと言うことで、コルリと思いこみましたが、何か違う…。
明るい場所に移って観察すると、コルリではなくルリの♂でした。
周辺にはルリが入るような立ち枯れや倒木はなく、何故ここにルリがいるのか不思議な感じでした。
やがて、ピイさんが細い枯れ枝を発見!
(・)マークが多数付いているようです。
状況的にはホソツヤルリ材です。
そして、

ピイさん採集群馬県産ホソツヤルリ2♂+1♀
ホソツヤルリクワガタ2♂+1♀を採集されました!!
群馬県には数箇所でホソツヤルリの記録があるようですが、確かにホソツヤが棲息していることを確認出来ました。
しかも、標高は1000mを少し超えた辺り…。
これまでの私が採集したどのホソツヤポイントより、低標高です。
♂は緑が少し強い感じ、♀は茶色が少し入った感じでした。
その後、事情により一旦車に戻った後、9:00過ぎに登山を再開。
ホソツヤが採れたということで、俄然気合が増して来ましたが、空回りでした…。
途中でルリ成虫を追加したものの、マークはあってもホソツヤは採れず…。
コルリに至っては、様々な腐朽状態の様々な径の材を見ても、(・)マークはゼロ…。
ブナはないものの、ミズナラは多く、条件的には良いのにどうしたことでしょう?

倒木から出たルリ♂
成虫の追加がないまま、カラマツ林の広がる尾根近くに出てしまった為、Uターン。
1300mを超えた辺りで、ピイさんが立ち枯れからホソツヤ♂を続々と出されました。
私も近くの立ち枯れと格闘し、ついに
ホソツヤルリの♂をゲット!!!
まだ静岡でも、神奈川でも、東京でも、埼玉でも、長野でもホソツヤルリを採ったことがないのに、群馬で採れるなんて…。
(ちなみにピイさんは、埼玉[と群馬]以外では採集実績がおありです。)

結局、ピイさんはここで3頭のホソツヤルリ♂を追加されました!!
それでも、(・)マークが多数付いたこんな材があってもスカの連続でした。
おまけにコルリの(・)マークは、その後も全く見つかりません。
何故?
帰途では、往きに手を付けなかった伐材溜まりでルリの大当たり材を発見!!
1本の材から、短時間で、ルリ成虫を多数採集することが出来ました!
「金太郎飴状態」です。
そして、ホソツヤの追加は諦めかけた駐車場近くの落ち枝から、何とホソツヤルリ・ペアが出てきました!!

ホソツヤ♀

ホソツヤ♂
当初、ホソツヤの採集は相当に困難かと予想していましたが、意外にもピイさんが6頭、私が3頭も採集することが出来ました!
一方、容易に採集出来ると考えていたコルリ、(・)マークを全く確認出来ない結果になってしまいました。
第2ポイント
次は、コルリをどうしても採りたいということで、少し離れたポイントに移動することになりました。
ここはルリはそれなりに棲息しているものの、コルリは薄いと言われている場所。
現地着は15:30少し前。 日没までの残された時間で集中的なチャレンジです。
ポイントに入って数分。何とピイさんがコルリ♂をゲット!
更にコルリ♀まで追加。
やはり、ボロ材狙いが良いようです。
私も何とかコルリを採りたいと斜面を歩き回るものの、採れるのは幼虫ばかり…。
周囲が暗くなってきた16:00頃、やや新しい材からようやくコルリ♀をゲット!
本当にうれしかったです。
更に同じ材から♂も追加。
ここは原名コルリの産地ですが、上翅の色は緑が強いようです。
結局16:20過ぎには雨も降り出し、マークを確認するのも難しいほど薄暗くなったため終了!
周囲は、紅葉が綺麗でした!
ピイさん、今回もありがとうございました!
ねほさん、今回は残念でしたが、次回は是非ご一緒させていただければと思います!

左上:ホソツヤ、中央下:ルリ、右上:コルリ
現地〆個体のみ