2013.6.1
2週連続となる福島県で、コルリ狙いの登山新芽採集にチャレンジ!
ゲニチェックのプロットに加えたかった山にチャレンジしたものの、コルリ・ボーズ。そして、自身3回目となる熊との遭遇…。
下山後、8年振りとなる南会津の有名林道での新芽採集に向かい、周辺ラベルも含めてコルリ36♂+5♀をゲッして帰宅!!
今年は5月5日にコルリ狙いの新芽採集シーズンイン!
埼玉県での初戦はボーズだったものの、その後は、埼玉県、東京都、そして先週の福島県で出来過ぎとも言える結果を出すことが出来ています!
ここ数年の新芽採集シーズン、週末になると天気が崩れ気味になり、低温や雨との戦いが続いた印象ですが、今年は週末の天気に恵まれていることに感謝!
それでも関東地方は5月29日(水)に「統計開始後3番目に早いタイミングで梅雨入りした模様」との気象庁発表…。
梅雨前線が南下するタイミングになれば、北に向かえば晴れのエリアに入る可能性もありますが、梅雨前線が北寄りにあると、北上しても雨雲の中になります…。
それでも、6/1(土)の関東周辺の天気予報は晴れ!
と言うことで、土曜日に出動決定!
悩んだ末、2週連続となる福島県で、コルリ・ゲニチェックプロットを加えたいと思っていた山に登り、新芽採集にチャレンジすることにしました!
豪雪エリアから少し外れるため、タイミングはちょっと厳しいかも知れませんが、Webで予習した5月下旬の登山道周辺には、芽吹きが進んでいない広葉樹の画像があり、何とかしたい思いで出発しました!
自宅発は2:15。
そう言えば、先週、WRXのタイヤ(245/40R18)を新品に替えました!
ここまでの走行距離は25,300km…。
早過ぎ…。
まだ2,000〜3,000kmは安全に走れそうな感じもしましたが、雨の高速道を思うと、擦り減ったタイヤは恐い…。
今回は、コストパフォーマンスが高いとされるフランスのメーカーのものにしてみました。
国産品より少し安価。
それでも、前回のWRX(205/50R16)の2倍以上、B4(215/45R17)の1.5倍以上。
4,000km毎のエンジンオイル交換は我慢出来ますが、将来のブレーキパット交換を思うと…(苦笑)。
任意保険はむしろ安く、税金は従来と変わりませんが、やはり現行のWRXは維持費のかかる車だと言うことに納得です。。
第1ポイント
新しいタイヤの慣らしも兼ねた高速走行。
レーン・チェンジをするだけで、グリップが向上しているのが判りました!
しかも、ロード・ノイズが少ない!
カーショップの店員さんの勧めを聞いて、正解だったかも!
新しいタイヤには過酷なダート林道を進みWRXを駐車。
大分汚れました…。
登山開始は4:36。
まずは乗用車でも進める林道歩きです。
ここは熊の多産地らしい…。
自身の過去2度の熊との遭遇は、いずれも林道歩き中。
しかも、先週は福島県で5人が死傷する熊による悲惨な事故が発生しています。
誰も居ない薄暗い林道…。
林道に車は1台も無かったので、自分が一番乗りなのは確定…。
恐い!
と言うことで、ゆっくりゆっくり、そしてホイッスルを連続的に吹きながら進みました。

やがて林道の廃道跡…。
ここも熊が出て来そう。

林道から離れると、枯れ沢登り。
周囲は薄暗く、やはり熊が出て来そう…。
時々立ち止まり、周囲の藪からガサガサの音がしないかどうか、確認しながらゆっくり登山。
そして、尾根に到着!
ここから爽快なブナ林の登山道をイメージしていたのに、まさかの笹藪…。
足元を見なければ、何処が登山道か判らない所も沢山。
正直、何度も引き返そうと思いました(笑)。
それでも、標高を上げれば新芽が出て来てコルリ成虫が飛んでいると言うイメージが熊への恐怖を上回り、登り続けることが出来ました!
笹藪の尾根歩きは、想像以上に長かった…。
そして、勾配が急になってしばらくしたら周囲が新芽状態に!
ただ、今日の本命にしようと思ったブナは無く、ダケカンバばかり…。
トネリコを狙えば何とかと思うものの、トネリコの数が少ない…。
外したか…。
やがてヤセ尾根に出ると、大絶景!!
危険個所もあります。
Webで「登山道脇から伸びた小枝が、崖側に突き落とそうと押してくる場所がある」と書かれていましたが、納得(苦笑)。
山頂直前はヤセ尾根続きなので、熊への恐怖感は大分薄らいでいました。
引き続き笹の藪漕ぎ状態ですが…。
そして7:06、山頂着!
大絶景!!!

何故か、山頂にだけミズナラ灌木の良い感じの新芽が沢山ありました!
ここで待てば、吹き上がって来たコルリが飛来する??
期待十分で、山頂で虫が飛び始めるのを待ってみることにしました。
この時点で、熊への恐怖心はほぼゼロでした。

いつものようにボーと(音も立てずに)新芽を眺めていたら…。
時刻は、7:15頃。
右耳の方向からガサガサという獣の歩く音…。
慌ててホイッスルを吹き、熊避け鈴を勢いよく鳴らす。
ガサガサ音は止まった。
勇気を振り絞って、ガサガサの音が聞こえた方向に5m位進み、チェック。
隣にある小さなピークとの間の鞍部の辺りです。
…。
…。
…。
何も動いていないけれども、じっくり観察すると40m位先の笹藪の中にちょっと不自然な黒い色が見えました。
凝視してみるものの全く動かない…。
石が黒く見える?
もう一度、ホイッスルを吹いてみても、全くその黒い色は動かず。
やはり、気のせいか。
デジカメで拡大撮影をして、チェックしようと思ったその時…。
「黒い色」が動いた!
やはりその黒い色は熊でした…。
過去2回の遭遇では、熊は勢いよく斜面を下って逃げて行きましたが、今回は、余裕綽々な感じで、笹藪の中を左の方にゆっくり歩いて行きました。
体長1m以下の小型個体でしたが、こっちに向かって歩いて来たらどうしよう。
とても撮影出来る状況ではありませんでした(苦笑)。
不安になったものの、5m位山頂側に戻り待機。
山頂の看板を手で叩いて大きな音を出し、もう一度熊が居た側を撮影して、反対側の登山道を引き返すことに。
何とか撮影した、熊が居た方向の画像(苦笑)。
ここを5m進んで、鞍部を見下ろしました。
笹藪だらけの登って来た道を、ホイッスルを吹き続けながら引き返すのは長く、キツかった…。
登山客は全く登って来ない…。
ここはマイナーな山?
8:30頃、今日初めての登山者とすれ違い。
正直、ホッ(笑)。
熊を見た話しをすると、やはり「ここのエリアは熊が濃い」とのこと。
それでも爆竹を鳴らしながら、単独進まれるよう。
この山で絶景を味わうためには、危険を犯さなければならないようです(苦笑)。
初めての「人」を見かけたら正直、余裕が戻って来た(笑)。
登山道沿いで材起こし採集を試みるものの、古い(・)マーク材を2個確認しただけで終了…。
とても斜面に入る度胸はありません…。
私がここのコルリを採るには、(熊への恐怖と戦いながら)もう少し早い時期に標高を下げたエリアで新芽チャレンジするしかなさそうな印象。
結局、10数人の登山者とすれ違い、林道歩きも余裕が出て来ました(笑)。